CyberPower に NETGEAR ReadyNAS と PC を繋ぐ

1. UPS に複数の機器を繋げないものか....


CyberPower 社の UPS に Windows 7 Professional が動作している PC を繋ぎ、製品附属の UPS 管理アプリケーションで ある PowerPanel Personal Edition を利用していたが、不満に思っていた事が あった
それは、UPS には USB ケーブル接続部が一つしか無いので、USB ケーブルを接続出来る機器が一つに制限されて しまうと言う事で ある
# 当然と言えば当然では あるが...

UPS は以下の製品で ある

CyberPower Backup CR 1200

PC の他(ほか)に UPS から給電したい機器は、以下の製品で ある

ReadyNAS Ultra 4 RNDU4000 RNDU4000-100JPS

先(ま)ず、UPS には USB 接続端子と RS-232C 接続端子が存在している
これを利用出来ないものか?

所で、ReadyNAS は USB 接続端子しか存在していない ため、これと UPC との結線は USB ケーブルしか選択の余地は無い
ならば PC 側で RS-232C のシリアルケーブルを結線すれば良いと考え、PC 筐体背面や Main board を見たが、どうも RS-232C ケーブルを結線する箇所が見付からなかったので ある

仕方が無いので、Main board の説明書を繙(ひもと)いて確認して見た
# いや、仕方の有り無しでは無く始めから こうすれば良いのでは あるが....

Main board には GIGABYTE GA-P55-USB3 (Rev2/P55) [1156/DDR3 800-2200x4] が採用されている PC で あり、説明書自体は日本語化されていたので、簡単に確認出来た
読んで見ると、Main board の COM ポートからバックパネルに結線すべきケーブルが同梱されて いない事が分かった
何でも、COM ポートからバックパネル? 拡張カード用スロットカバー? を利用して RS-232C コネクタを取り付けるオプション部品が必要らしい

いやぁ、それは無かろうてっ!
第一この Main board は もう製造終了品だよ!!

畢竟(ひっきょう)、RS-232C シリアルケーブルでの結線は諦めざるを得なくなって しまった



2. WinNUT を導入


UPS に対して複数機器の結線を行えなかったので、別の解決手法が無いかと探して見た
其処(そこ)で見付けたのが、以下の URI で ある

Ready NAS @ Wiki - UPSとの連携

ここでは WinNUT (Windows Network UPS Tools の略称か) と言う UPS アプリケーションが紹介されているので、早速これを試して見る事と する

winnut - Windows client for the Network Ups Tools server - Google Project Hosting

Windows 以外でも使用出来る らしい

Network UPS Tools - Welcome
Network UPS Tools - Download information

何と、Debian 用のバイナリパッケージまで ある
# 素晴らしい

Debian -- Package Search Results -- nut


.1 事前作業


取り敢えず ReadyNAS のアプリケーション で ある RAIDar やファームウェアを更新して おく
# RAIDar とは何を行っているアプリなのか、良く分からない
# 無くても特には困らない かも知れない


.2 USB ケーブルの結線付け替え


UPS とWindows7 PC が USB ケーブルで結線されているので、先ずは これを抜いて ReadyNAS に差し替える

Windows7 PC で Web ブラウザを起動し、ReadyNAS の GUI 操作画面で ある Frontview を表示させる
UPS の製品型番で ある "CR 1200" と言う表示が行われているので、どうやら UPS を正常に認識した らしい


.3 親機 ReadyNAS での設定


表示させていた Frontview から以下を変更する

[システム] -> [電源] -> [UPS の設定] -> [シャットダウンするバッテリー残量の限界値:]

50%


50% と言う値には特に拘(こだわ)りは無く、適当に指定しただけ で ある
標準設定の "自動" でも特に支障は無い

次に以下を有効化して おく

[システム] -> [電源] -> [UPS の設定] -> [接続された UPS のネットワーク監視を有効にします。]


停電時に UPS から給電されている際に、ReadyNAS のシャットダウン信号を通知する機器を以下に指定する
要するに ここに子機の IPアドレスを指定して おくと、ReadyNAS と Windows7 PC が親子関係状態に なる仕組みで ある らしい
これに より UPS 給電中に ReadyNAS で指定したバッテリー容量に至った時点等を基点と して親機の ReadyNAS はシャットダウン動作が行われ、更に子機の Windows7 PC が連動してシャットダウンが実行される事に なる

アクセスを許可するホスト:


自動で IP アドレスに netmask 値 /32 が補完されて設定される
どうやら IPアドレスの複数指定には対応して いない らしいが、netmask 若(も)しくは wildcard には対応している らしい
何故なら、複数の IPアドレスを設定して見ると、以下の表示が行われたからで ある

ReadyNAS UPS設定

成程、10.0.1. は 10.0.1.0/24 と同義で あると言う事か
試しに /24 の netmask 値を指定して見たが、正常に設定される事を確認した

取り敢えずは これで親機側の設定は完了で ある らしく、意外と呆気無い


.4 PowerPanel Personal Edition の停止


Windows7 PC では UPS 附属の管理アプリケーションが動作しているので、これを停止させる
# まぁ動作させて おいても良いかも知れないが...

サービス(マネージャ) を起動し以下に ついて "スタートアップの種類" を手動に変更し "OK"

PowerPanel Personal Edition Service


これだけでは実は未(ま)だ PowerPanel Personal Edition が動作し続けている(なにゆえ?)

仕方が無いので、タスクマネージャーを起動して "pppuser.exe" プロセスを探して "プロセスの終了" を行って終了させる


.5 Windows7 PC での WinNUT 導入


続いて Windows7 PC で以下の URI から WinNUT を取得する

WinNUT

導入後、"WinNUT Configuration Tool" を起動させて "Edit" を実行する
# 何の事は無い、勝手にテキストエディタが起動して "upsmon.conf" が開かれる だけの事で ある

なお、"C:\Program Files\WinNUT\upsmon.conf" は 以下のファイルと同じ らしいので、編集前のバックアップは不要と思われる
C:\Program Files\WinNUT\upsmon-InstallerDefault.conf

このファイルに UPS状態受信指定行と ReadyNAS の IPアドレスを追記する

MONITOR UPS@[IP address] 1 monuser pass slave

"WinNUT Configuration Tool" の "Install As Service" を有効化し、以下を選択する

Service Startup

Automatic Startup


"WinNUT Configuration Tool" の "Use Timed Shutdown" を有効化し、以下を指定

Shutdown delay(in seconds) : 60


"Apply and Start WinNUT" を実行し "OK" で変更を反映させて おく



3. シャットダウン連動試験


設定作業が完了したので、UPS の電源コードを電源コンセントから抜いて試験を実施して見たが、ここで問題が生じて しまった
何故か、UPS の液晶画面で表示するバッテリー容量と ReadyNAS の Frontview が検知したバッテリー容量が一致しないので ある

これでは Frontview で指定した

[システム] -> [電源] -> [UPS の設定] -> [シャットダウンするバッテリー残量の限界値:]

50%


が有効に機能しない恐れが あるので、已(や)むを得ず以下の標準状態に戻して見た

[システム] -> [電源] -> [UPS の設定] -> [シャットダウンするバッテリー残量の限界値:]

自動


変更すると、直(す)ぐに ReadyNAS でシャットダウンが始まり、暫くして Windows7 PC もシャットダウンが行われた
どうやら各設定および導入は正常に終了している様(よう)で ある



4. 通電復旧時の動作


ReadyNAS と Windows7 PC がシャットダウンした事を確認し、UPS の電源コードを電源コンセントに戻した所、ReadyNAS は自動的に電源投入されて機器が起動した
Windows7 PC が自動で電源投入されないのは致(いた)し方無いが、ReadyNAS の自動起動は便利で あると思う

公開 : 2015年4月30日
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